『なつぞら』ヒロインなつのモデル
朝ドラ『なつぞら』広瀬すずヒロインのモデルは奥山玲子さんです。(2007年逝去)
しかし、『なつぞら』を企画する時に軸にする物語の候補で最終まで残ったのは「北海道の話」と「アニメーション草創期の話」でした。
そこで二つを合体させよう。という事になったので北海道編は奥山玲子さんとは関係のないドラマになっています。
奥山玲子さんのご主人小田部羊一さん
小田部羊一さんをモデルとした人物は『なつぞら』のドラマには登場しませんが、「アニメーション時代考証」として参加しています。
故・高畑勲氏、宮崎駿氏と共に、『アルプスの少女ハイジ』『母を訪ねて三千里』を創り上げた(小田部氏はキャラクターデザインと作画監督を担当し作品の質を保ち続けた)。さらにゲームの世界に転じ、任天堂で「スーパーマリオブラザーズ」や「ポケットモンスター」のキャラクターデザイン監修、アニメーション監修を務めている。
小田部羊一さんインタビュー
毎日違う奥山の服装をスケッチする同僚たち
小田部:奥山は洋服をたくさん持ってるわけじゃないですけど、毎日、出勤する服装は何かしら違えていました。自分のその日の気持ちで服やアクセサリーを選んで組み合わせて着ていたらしいです。気持ちが落ち込んでいたら逆に強い感じの色を選ぶとか。
で、それを見ていた大塚さんが、いつ同じ服装になるかと、こっそり観察して絵を描き始めたんです(笑)。
ーーいたずら好きな大塚さんらしい茶目っ気ですね(笑)
小田部:でも、奥山は毎回何かしら変えてくるんですよ。アニメーションの制作用語で「同トレス」って言葉があるんです。動画は基本的に違う絵の連続ですけど、同じ絵を使うときは色鉛筆でなぞる(トレスする)だけ、それを「同トレス」と言うんですけど、大塚さんは(奥山さんの衣装の)同トレスがいつ来るかを待っていたんです(笑)。
でもその日が来なくてね、とうとう音を上げて、やめてしまった。そしたらツノヤン(角田紘一氏※4)がそのあとを引き継いでこっそり観察描きを続けてたんですよ。でも二代目の彼もやはり音を上げて(笑)。奥山はそのことに全く気付いてなかったようで、何だかいつも変な目つきで見てるな〜って(笑)。
小田部:動画スタジオのセットも良く出来ていましたよ。動画机とかも東映アニメーション(旧:東映動画)からちゃんと借りたりして。だから、「らしい」感じは出てますよ。視聴者のみなさんが「当時はこんなんだったんだ」って思ってもらえると思います。
すご~く短い抜粋なので全文こちらを読んでみてください▼
朝ドラ『なつぞら』広瀬すずヒロインのモデル・奥山玲子さんの全て
小田部羊一さんインタビューその2
ーー自分を振り返ると、新入社員の時は「昼食のタイミングいつ行けばいいんだろ? 先輩が行く前に行っていいのかな?」とか、変に気を使うことがあったのですが、小田部さんの新入社員時代は如何でしたか?
小田部:そういうのは全然なかったですね。「あ〜昼だ〜」って。昼食はパンを売りに来る業者がいてそれを買って食べたり、または東映の撮影所がすぐ隣にあって、そこの食堂で実写映画の人や俳優たちと一緒に食べたり。さっさと飯を喰ったあとは、キャッチボールやバドミントン、バレーなんかをしたりして昼休み休憩をとってました。
ーー社内恋愛とかはどうでしたか? 当時の東映動画はオープンな雰囲気だったのでしょうか?
小田部:オープンでしたね。誰と誰が付き合っているかはすぐわかりました。でもおおっぴらに手を組んだり、つないだりしていたのは、某氏くらいかなぁ(笑)。彼は当時仕上げの女性と付き合ってて、スタジオでもおおっぴらに手を組んだりつないだりしてて。
ーー当時の東映動画の方は、職場結婚の人が多かったですよね。やはり飲み会とかがきっかけですか?
小田部:職場結婚は確かに多かったですねぇ。飲み会だけじゃなくって、夏休みとかになると一緒に海に行ったり山に行ったり。部活動とかもあったし。
こちらも超短い抜粋なので是非全文を読んでください▼
『なつぞら』アニメ時代考証・小田部羊一氏と東映動画のスゴい人々
小田部羊一さんインタビューその3
『なつぞら』モデル奥山玲子さん&時代考証・小田部夫妻創作の日々
もう一つ人物紹介の記事がありますが茜ちゃんのネタバレになるのでもう少し話が進んでから紹介します。
明日から連続で茜ちゃんが登場しますよ!
