
産経WEST 【橋本奈実の芸能なで読み】さんから
元AKB48の正統派のアイドル、“まゆゆ”こと、渡辺麻友さんを単独取材しました。昨年、グループを卒業した渡辺さんは5月に東京、6月に大阪で自身初となるミュージカルに挑戦します。
初めてのミュージカルで主演、作品は名画「アメリ」をもとにしたブロードウェー・ミュージカルとあって、プレッシャーは相当なものだったようです。
だが、まじめな努力家の渡辺さんは、オファーを受けた1年半前から歌唱の稽古をし続けてきた。体を動かすことが得意ではないが、体力作りにジムに通い、日々の腹筋も。食もかなり細いが、「パワーをつけようとおにぎりを食べて。苦手な野菜も頑張って採っています」と笑顔。「新しい渡辺麻友をお見せしたい」と話していました。
国民的アイドルグループでセンターも務める方ですから、知り合いのつてをたどれば、チケット入手できるかもしれません。ですが、友人に借りた宝塚の映像を見て「生の舞台を見たい」と初めて思った渡辺さん。インターネットで調べ、当日券があることを知り、当日の朝から、東京宝塚劇場に並んだそうです。
平成23年、元花組トップ、蘭寿(らんじゅ)とむさんのトップお披露目の東京公演。「2階の一番後ろの席で。蘭寿さんの姿は“米粒”でしたけど、すごく格好よくて。一気にはまりました」。
それから、宝塚の専門誌を読み、CSの専門チャンネルを見る日々。「多いときは月2回、“ムラ”に行っていました。百周年のイベントにもいきました」
この“ムラ”というのは、ファンが使う、郊外にある宝塚大劇場の“呼び名”です。宝塚担当の記者にはそう言いましたが、合同取材時には一切、「宝塚用語」を使いませんでした。むしろ、宝塚の話が出ると、宝塚を知らない方にも分かるよう、ていねいに説明を加えていました。その場に応じた完璧な受け答えに、さすがだな、と思いました。
今回の渡辺さんの初ミュージカル「アメリ」の演出は元宝塚歌劇団の演出家、児玉明子さんです。ある日、渡辺さんが稽古着に、「宝塚大運動会」のTシャツを着ていたら…。「児玉さんが、『あ~!!』と反応してくださって(笑)。休憩時に時折、一緒に宝塚のお話をしています」
その大運動会は、10年に1度行われる宝塚のイベント。前回は宝塚百周年の26年に実施されました。「(会場の)大阪城ホールに行って見ることができたんです」と笑顔の渡辺さん。
今は「熱が落ち着き、穏やかなファン」だそうだが、熱心に劇場に足を運ぶ。「小池(修一郎)先生の『ポーの一族』の東京公演も見ましたし、今、宝塚大劇場で上演中の星組公演も見たいです。(齋藤)吉正先生のショー、大好きなんです」。演出の先生の名前もきっちりと把握されていました。
そんな渡辺さんも、とても有名な方です。「顔が指さないですか?」と、うかがってみました。「全然。皆さん、前(舞台)しか見ていませんから。私もですけど(笑)」
確かに、劇場で有名な方を見かけることがありますが、お行儀のいい宝塚ファンの方々が大騒ぎすることはありません。日本で一番、有名人が声をかけられない場所かもしれません。
宝塚観劇を機に、他のミュージカル、ストレートプレーと興味のアンテナを広げた渡辺さん。いつしか自身も「将来、舞台に立ってみたい」という夢を持つようになったそうです。
舞台観劇歴は8年目。舞台観劇、特に宝塚観劇に対しては「私みたいな初心者が行ける場所ではない」と思い込んでいたそう。「だから『なんだか、敷居が高い』という気持ちはすごく分かります」。が、勇気を出して一歩踏み出したことで新たな世界が広がった。
「舞台観劇はキッカケが大切。おそらく私のファンの方々は、ほぼミュージカルを観たことがないと思うんです。私が出ることで少しでも興味を持たれて、初観劇のキッカケになればうれしいです」
今回の主演舞台を、より楽しめるコツも教えてくれました。舞台は、映画の名場面や名ぜりふを踏襲しているそうで、「映画を見てから、舞台を見ると、『あの場面だ!』とより楽しめると思います」とほほ笑む。
「あとは、携帯の電源を切る、座席に背をつけるなどの観劇マナーを守った上で、気楽に楽しんでいただけたら。劇場の雰囲気を楽しむのもいいですよ」
近年、ミュージカル・ブームといわれるほど、日本でもミュージカル人気が高まっています。きっと、まじめな努力家の“まゆゆ”もその一端を担うと期待しています。
引用元
http://www.sankei.com/west/news/180517/wst1805170068-n1.html
ボイストレーニングはもっと昔からやってましたよね。
この記事もとても良い記事でした。
そつぎょうしてからは、AKBメンバーとしてインタビューをしないので
昔とは違った形の質問や解答になるからでしょうか。