EX (イーエックス) 大衆 2018年2月号
柏木由紀インタビュー記事より
中学生の時に目が一重だったことを気にしていたらお母さんが
「大丈夫。私って最初は一重だったんだからと言って、アメピン（髪留め）を取り出したんです。毎日、これで毎日マッサージしなさいって」
そう言われて実行したら、中２になるころには二重になった
と、言う話をしたがどーでもいい話なので誰にも話していない。
でも、ひとりだけこの話を知ってるかもしれないという話から
今はグループにいない盟友・渡辺麻友の存在感
つぶやいた柏木は、セットを組み直しているカメラマンを視線の端に捉えながら、なんとも言えない笑みをこぼした。
どーでもいい話ができる相手……。
柏木由紀が見せた、これ以上ないほどの優しい微笑み……。
---それって……もしかすると……
「まゆ……には、話したかもしれないです。本人はとっくに忘れていると思うけど（苦笑）」
渡辺麻友……元AKB48……。
いまはもういない、盟友……。
「こうして、ひとりでグラビアをやるのって、なんだか、すごく、久しぶりな感じがしますね」
柏木由紀さんの大きな瞳が周囲を彷徨い、何かを確かめるようにして、もう一度、息を吸い込んだ。
そう……昨年の後半は、チームBの盟友、渡辺麻友と共に過ごす時間が長かった。
2人揃っての取材。歌番組への出演。2人だけの旅。一文字、一文字に思いを込めて綴った「往復書簡」……。卒業コンサートでは、色違いの衣装に身を包み、“まゆゆきりん”の楽曲、「悲しい歌を聴きたくなった」を初披露……側にはいつも、まゆゆがいた。
思い出は、ポケットぁら零れ落ちそうなほどたくさんある。
カラオケでひとり歌っている、まゆ。
UFOキャッチャーにムキになっていた、まゆ。
自分の卒業コンサートで、うまくできなかったと反省する、まゆ。
卒業直前、生放送の本番前に、“私……ほんとは緊張しぃなんだよね”と、いまにも泣きそうな声で震えていた、まゆ……。
「あれはNHKで、一緒にピンクレディーを歌った時です。“ゆきりんは、すごいね”って言われたんですけど、その言葉より、それを打ち明けてくれたことが嬉しくて。ずっとそれに気付かなかった自分が、ちょっとだけなさけなくて……」
つぶやく柏木の横顔に憂いが浮かぶ。
その渡辺麻友がいなくなったという現実を、柏木由紀は、本当に受け止めきれるんだろうか---ファンの心配は、その一点にあるといってもいいだろう。
「もう、吹っ切れました……と言いたいところですが（苦笑）。まだ、時々、まゆを探している自分がいます。リハーサルの時とか、まず、自分の立ち位置を確認して、次の瞬間、まゆがいたはずの場所をみてしまう……。
で、“あぁ、もう、いないんだ”って、自分を納得させて。頭の中は、1月1日から完全に切り替わっているんですけど、気持ち……いないってことが当たり前になるまでには、もうちょっと……あとほんの少しだけ、時間がかかるかな」
---本当に？本当にあとちょっとで、大丈夫なんですか!?
「やっぱり……みんなそう思っているんでしょうね（苦笑）。まあ、最初は秋元さんも、私も卒業するんじゃないのかって思っていたみたいですからね。そう思われるのも、仕方ないんだけど…」
「あれはNHKで、一緒にピンクレディーを歌った時です。“ゆきりんは、すごいね”って言われたんですけど、その言葉より、それを打ち明けてくれたことが嬉しくて。ずっとそれに気付かなかった自分が、ちょっとだけなさけなくて……」
この収録は2017年2月7日（火）１０年間一緒に活動していても簡単にゆきりんに弱音を吐かなかったということですね。
何人ものメンバーが「まゆゆが仕事で文句を言っているところをみたことがない」とインタビューに答えています。
先輩、後輩を含めて。ゆきりんにも。
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グラビアも満載でした。
EX (イーエックス) 大衆 2018年2月号 [雑誌]