<収録現場を拝見させていただきました。楽しそうですが、お忙しそうですね>
おかげさまで忙しくやらせてもらっています。ドラマですので、朝から晩までみっちりです。
<しかし、お芝居大好きな麻友さんですから、毎日が充実しているんじゃないですか?>
本当に充実しています。恵まれた環境の中で充実した毎日を過ごさせてもらっています。日々感謝です。
<連続ドラマの主演を決めるオーディション形式で放送された「AKBラブナイト恋工場」で1位を獲得してつかんだ主演作です>
たくさんのスタッフさんたちに支えられてつかんだご褒美だと思っています。今も共演者の皆さん、スタッフさん、いろんな方々に支えられて、助けていただいてお芝居できています。本当に感謝の言葉しか出てきません。
<連ドラ主演となると「戦う!書店ガール」(2015年、フジテレビ系)以来ですね>
主演させていただくのは、2年ぶりですね。やっぱり主演というと、身が引き締まります。ちょっと間があいてしまったので、最近はやっとペースもつかめてきましたし、慣れてきましたが、最初は緊張とプレッシャーで押しつぶされそうでした。
もともと自分にプレッシャーをかけて自分を追い詰めてしまう性格なので、クランクインした当初はとことん苦しんで落ち込んでいました。
<池田成志さん演じる村ちゃんとの掛け合いなども見どころの1つですが、あの会話などは、非常に有益といいますか、女性にとっては、ためになる情報なのではないかなと思っているのですが>
確かに!そういわれれば、女性心理とか、結構踏み込んで発言していますよね。
<そんな桐山さおりという純愛一筋のキャラクターを演じる上で心掛けていることはどんなことでしょうか?>
男性とデートしている時は、純粋に恋愛したいという、純愛を追い求めているピュアな女の子の姿を意識しています。一方で村ちゃんのバーにいる時は素の姿と言いますか、メリハリがつくような演技をするように心掛けています。
<どっちが本当のさおりなのですか?>
どちらが本当とか嘘とかではなくて、男性の前で偽ってピュアぶっているのではなくて、純粋な気持ちであのように振る舞っているのがさおりなんです。もちろんバーにいる時のさおりも本当のさおり。2つの本当のさおりを演じるためにメリハリをつけることを意識しています。
<たまに飛び出すさおりのヤンキー口調ですが、あれは渡辺さんとしてはかなり振り切って演技している感じですか?>
そうですね(笑)。さおりみたいなキャラクターを演じたことが今までなかったので、振り切っています。演じていてもすごく楽しいですし、かしこまったセリフよりも、悪いセリフの方が言いやすいかもしれません(笑)。楽しいです。
<監督からはどんなアドバイスや指示がありましたか?>
えなり(かずき)さんに怒鳴ったりするシーンで、監督から「もっと怒鳴って!大きな声で!強く言って」と言われました。日常生活で怒ることはありますが、感情を表に出して怒ることがなくて、静かに怒るタイプです。怒鳴り散らすということがまずないので、そこは当初、本当に苦戦しました。すごく難しかったです。
<メンバーからの評判はいかかですか?>
ゆきりん(柏木由紀、25)やだーすー(須田亜香里、25)は「すごく面白い」って言ってくれました。
あと(木崎)ゆりあはお芝居が好きな子で、よく演技について話をしますが、ゆりあからは「衣装がたくさんあって大変そうですね」って言われました。私としては「そこ?」って思いました(笑)。
<でも、木崎さんの言う通り、各回でまったく衣装が異なるので、そういう目線で見るのも楽しいのでは?と思っていました>
さおりは影響を受けやすいので、恋愛する男性によって毎回衣装を変えるんです。地中海をイメージしたものから、和服、さらにはアウトドアなんかも。その衣装テーマによって演技も少し変えてみるということもやっているので、衣装と一緒にいろんなさおりを楽しんでいただければと思います。
<この役でどんな“女優・渡辺麻友”を見せていきたいですか?>
「この子はこういうお芝居もできるんだ」っていうところです。少しでも目にとめていただけるキッカケになるといいな、って。全身全霊で、この作品がターニングポイントになれるようにお芝居に打ち込んでいるので、これがまた新しいお仕事につながるよう引き続き頑張ります。(つづく)