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“王道アイドル”渡辺麻友が明かす苦悩と孤独「主演の器じゃない」【画像】満載

昨年AKB48を卒業し、女優として活動する渡辺麻友。アイドル卒業後初となる主演ドラマ『いつかこの雨がやむ日まで』(東海テレビ・フジテレビ系)に挑む。“殺人犯の妹”として絶望に突き落されながらもミュージカル女優を志す女性という難役を演じ、王道アイドル“まゆゆ”から一変し、愛と狂気に翻弄されていく姿を披露する。「女優としての強みなんてない」と語りつつも難役に挑戦する渡辺に、主演作品への思いや今後の女優道について聞いた。


不幸シーンのオンパレードのヤバいドラマです

――『いつかこの雨がやむ日まで』(8月4日スタート 東海テレビ・フジテレビ系/土曜23時40分~)は非常に“重い”ドラマのようですが、見どころは?
渡辺麻友 恋人だったミュージカル女優を殺した兄が出所して、ひかりと15年ぶりに再会したら、「実は兄は真犯人じゃなかった」…というところから始まって、さらに悲劇の連続でいろいろな出来事が起きていきます。どんどん重要人物が出てきて、「この人、怪しくない?」と思いながら見ていただけたら面白いと思います。

――今回渡辺さんが演じたひかりという女性をどう捉えて演技をしていたのでしょうか?
渡辺麻友 元々は天真爛漫でミュージカルが大好きな少女だったのですが、兄の事件で人生が大きく変わってしまった女性です。そんな中でも唯一の生き甲斐であるミュージカルはずっと大事にしていて、それがあったからこそ生き続けられているので、自分が演じていく上でもミュージカルへの愛とか気持ちは大事にしながら演じています。

――プロデューサーのコメントでは「とことん渡辺さん(ひかり)を追い詰めていく」とありましたが、どんな風に追い詰められていくのでしょうか?
渡辺麻友 「またこんなかわいそうな状況に」とか、「うわ苦しい!」とかそういった不幸シーンのオンパレードで、何かしら苦しんでいたり泣いていたり嘆いたり怒ったりしています。そんな風に、“台本上で”とことん追い詰められています。スタッフさんたちはみなさん優しいです(笑)。

「なんで私ばっかりこんな目に…!」にシンクロ? “闇”の一面を発揮

――ご自身との共通点や共感できる部分はありますか?
渡辺麻友 殺人犯の妹という状況がかなり特殊なので、そこに対しての共感は難しいです。でも、ひかりが本音をぶちまけるシーンがあって、そのセリフはすごく共感できました。お金を稼ぐためにキャバクラで働くひかりが同僚の女の子にいじわるをされて、「私はこの15年間誰の力も借りずに生きてきたんだ!たった一人で」と言い返すんです。置かれている状況は全然違いますけど、私も人に頼らずに生きてきたという想いがあります。クランクインの日にその撮影があったので、役への気持ちが入りやすかったです。「何で私ばっかりこんな目に合わなきゃいけないんだよ」みたいなセリフも私自身とシンクロしていました(笑)。

――“キャバクラ嬢のまゆゆ”も見どころのひとつじゃないかと思います。演じるにあたって役作りで大変だった部分は?
渡辺麻友 “THEキャバクラ嬢”という感じのゴリゴリな感じではありません。普段のひかりは地味で目立たないように生きようとしているのですが、キャバクラのときは髪の毛を巻いたり、普段よりもメイクを濃くしたりとか“ちょっとだけ派手になる”感じで。キャバクラはお金を稼ぐために出向いている場所なので、ひかりは、一応それっぽく振る舞うけど心ここにあらずです。私自身もキャバクラ嬢の役は慣れていない感じが逆に活かせているんじゃないか、と思います

――視聴者からすると渡辺さんがこういった役をやられていることも新鮮だと思います。
渡辺麻友 そうですね。基本ひかりはすごく暗いというか闇の中で生きていて、テンションが上がることもないんですけど、“素の私”もそっち寄りです。世間的には“アイドルまゆゆ”のイメージもあるかもしれませんが、「こんな暗い、闇っぽい一面も持ち合わせています」ということを知っていただけたらと思います。まだ客観的に作品も役柄も見られてはいないのですが、役柄も自分自身も追い詰められて、展開も含めて面白いんじゃなかろうか、と(笑)。世間の皆様にも「土曜の夜にヤバいドラマやっている」みたいな感じでちょっとバズったらうれしいですね。

「難しくて苦しい」芝居のお仕事を、楽しめるようになってきた

――昨年末のAKB48卒業後、今年はミュージカル『アメリ』にも出演されて、今作と主演作が続いていますが、心境は?
渡辺麻友 私は全く主演の器じゃないので、すみません。ですが、主演はありがたいので頑張って務めさせていただいております。でも、今回は最初に監督さんと話した時に「そんな気負わず、気楽にやってください」と言われました。今まで気負ってばかりの人生で相当行き詰ってたので、今作をきっかけに少し気楽にやってみようと思えています。

――では、今までよりは明るい気持ちで取り組めているんですね。
渡辺麻友 そういうわけでもなくて…。私個人としてのテンションが、演技に出ちゃっても困りますから。お芝居は内側からにじみ出るものがあると思うので、あえてテンションが下がるようなことを考えたり、自分を追い込んでいます。

――心のコントロールをしないといけない大変なお仕事ですよね。芝居が好きと過去も言っていますが、お芝居が好きだと目覚めたきっかけは?
渡辺麻友 純粋に「好き」ということではなくて…。「(芝居を)好きだな。楽しいな」って初めて思えたのが去年の春に放送されたドラマ『サヨナラ、えなりくん』(テレビ朝日系)でした。それまでお芝居は正直好きじゃないし、楽しくないし苦しいことばっかりで。演じていても「何でこんなに難しくて苦しんだ」と思いながらやっていたのですが、その作品から、ちょっと希望の光が見えるというか、楽しいって思える瞬間があって…。それがもっと増えたらいいなという望みを持ちながらやっています。とにかく心から女優のお仕事を楽しめる取り組み方をこれから見つけていきたいです。

主演の器ではない、でも挑戦は続けたい

――女優としても期待されていますが、自分の強みは何だと思いますか?
渡辺麻友 強みは何もなくて…。主役の器じゃないし、本当に根性も勇気も度胸もなくて困っています。女優として本当に課題が山積みですが、まずは自己解放していけたらいいなって思います。そこが一番の大きな課題です。

――それでも女優のお仕事に挑戦するわけですね。それは“努力の過程”を見せてきたアイドル時代に培った精神性に通ずるものがありますね。
渡辺麻友  そういわれるとそうかもしれません。頑張りたい思いはあります。

――先程、「私も人に頼らずに生きてきた」とおっしゃってましたが、アイドルは孤独の中で“演じていた”部分もあるんでしょうか?
渡辺麻友 いつも一人で、生きていて孤独ばかり感じています。アイドル時代は、望まれている姿や、ファンの方の理想に寄せていたかもしれません。

――その経験が女優のお仕事にも生きているわけですね。
渡辺麻友 だといいんですけどね(笑)。お芝居に限らず、人に接するのが私にとってハードルが高いです。女優は、こんな人間が簡単にできる仕事じゃないと思っています。でも、これからしっかり自分を見つめて、考えて、挑戦していきたいです。

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